
酵房への想い
パンを焼くというのは、パンを五感で楽しむということ。
生地をこね、発酵させ、ふくらんでくるのを手のひらで感じる。
ふわりと心地の良いパン生地は、ふれるだけで幸せな気分。
生地をオーブンに入れてから焼き上がるまでの心躍る変化。
そして、オーブンから漂う芳しい香りに
焼き上がったバゲッドのクラストがパチパチと音を奏でる様子。
どれも愛おしい特別な瞬間です。
やさしくてのんびりとした気持ちになれる酵母パン作りで
ゆったり特別な時間をお楽しみください。
自家製天然酵母との出会い
33歳を過ぎた頃から顔に「湿疹」なのか「大人ニキビ」なのか吹き出物がではじめ
顔は赤く腫れ上がり、痛がゆく、何年間も辛くて不快な日々が続きました。
何をしても治ることはなく、その原因を色々と考えていたところ
思春期の頃にニキビが酷くて、それがイヤで通院し
塗り薬や内服薬を使用していたことを思い出しました。
その時はキレイになりたい一心で、薬を信頼して塗り続け飲み続けて、表面的にはキレイになりましたが
体内にドンドンと蓄積された物が今出てきてしまったのではと思いました。
これが切っ掛けとなって、元来、手作りや自然のものに興味や関心があったことにスイッチが入り
食生活を徹底的に見直していき、次第に肌も快復、食がこんなにも大切ということを身をもって学びました。
自分で出来ることを少しずつ実行していき
その中で大好きな「パン」も手作りしてみたくなり、パン教室に通い始めて
みるみるうちにパンの魅力に引き込まれていきました。
パン作りはとても奥が深くて、天然酵母にも自らで菌を培養し育てていく
「自家製天然酵母」に出会って、見よう見まねで試行錯誤を繰り返して
たちまち自家製天然酵母のとりこになったのです。
「丘のうえのパン酵房」のねがい
私が「パン教室をしたいなぁ」そう思ったのは
お母さんが、毎日ご飯をつくるのと同じように
旦那さん子供さんのために、パンも焼けたらいいなぁと思ったから。
イースト菌で焼かれても、酵母で焼かれても、手つくりはそれだけで美味しい
それなら、少しの手間暇をかけて、体に良く美味しい物を作ったらもっといい
自家製酵母は特別な物じゃなくて、誰にでもできちゃうもの。
そして美味しいのです。
そんな美味しい物を、パンを作ろうと思っているより多くの人に広めたいと考えております。